久留里神社

君津市蒲田15(平成18年12月17日)

 この神社は久留里線の南東約1.1km、国道410号線に面して鎮座しています。ここも道路すぐの入口脇に狛犬が居ます。その後に両部鳥居が建ち、雰囲気の良い鎮守の杜の奥に階段があり、上には立派な随神門が見えます。その随神門を潜るとすぐ傍に2対の狛犬が居ますが、先代さんの吽は前脚の先が欠損し、現役さんの台座に寄りかかっていました。安政6年(1859)生まれの現役さんも阿吽共に前脚が補修してありました。正面に建つ拝殿と本殿を後世に連結した社殿は本殿が市指定文化財となっています。境内右側には末社をまとめた末社殿があり、裏側の青面金剛像が8体並んでいる様は見事でした。

 案内によると
 治安元年(1021)州介平忠常の創建で、北辰と天御中主命を御祭神とする妙見社で千葉六妙見の一社で千葉氏の氏神として栄え、御神体は亀に乗った武神である。源頼朝も真鶴より勝山に上陸した時に戦勝祈願し、天下統一後征夷大将軍となるや早速お礼の祭りを執り行い、以後この日が社の大祭の日となりました。江戸時代も、土屋氏・酒井氏の信仰篤く、享保2年(1717)黒田直純公が沼田より移封されるや築城の願文を奉納、以後代々の城主が崇敬してきました。昭和3年近隣の十社を合祀し其の総社となりました。
とあります。

神社入口 参道の様子
嘉永4年(1851)生まれの江戸狛犬。
知的な顔つきで、身体を前方に傾け出迎えてくれました。
鬣の大きな渦巻きがお洒落っぽく、尾は大きな渦巻きの先が
台座に架かって横に流れています。
(嘉永4年(1851)3月吉日建立)
下の境内の様子 階段の参道と随神門
拝殿 本殿正面
拝殿に掛かる天狗と烏天狗の面 本殿鞘堂
建立年代不明で、多分この社で一番古い先代さん。
阿は首を曲げて上向き、吽は真っ直ぐ正面向きという変則的な顔の向きをしています。
吽は前脚の先が欠損し、現役さんの台座に寄りかかっています。
尾ははじめの様に小さく背中にへばりついています。
ふくよかな体つきなのに、何故か背骨が大きく隆起しています。
安政6年(1859)生まれの江戸狛犬。
阿吽共に前脚が補修してあります。
秀でた額、奥目、阿には頭上に僅かに突起がみられます。
大きく流れた鬣の先は豊かにカールし毛先は胸元まで流れています。
背中から腰に架けての曲線が優雅です。
(安政6年(1859)3月吉日建立)
末社殿 末社殿内の左から
天神社・稲荷神社・猿田彦神社・
浅間神社・天神社
末社殿内の末社 末社殿内の末社
境内奥の青面金剛像8基
境内の様子
狛犬の拡大写真はこちらで