白山神社

君津市泉389(平成19年2月11日)

 この神社は馬登川支流の右岸に鎮座しています。竹藪や樹林で構成された鎮守の杜が気持ちの良い神社でした。

 御祭神:崇道天皇、伊豫親王、藤原夫人、橘逸勢、文室宮田麿
 由緒:創建は不詳ですが、小糸川流域の開拓をした祖先が村の鎮めとして祀り初めました。江戸時代までは五霊神社又は五霊権現と称し、神道と儒教の習合した五行神、木(大山祇神)火(火具土神)土(土地主神)金(金山彦・姫神)水(水波能売神)の元素を神格化して神とする信仰でした。ところが明治初年に神社明細帳を千葉県に提出する際、社号は「白山神社」に、又、御祭神も改変されて登録されたようです。(後略)

 明治期には様々な神社が政府の政策・神仏分離令を考慮して、社名を変更したり、御祭神を差し替えたりしました。ところが信仰が自由になった現在でも、その辺のことは、忘れられていたり、判っていても今更元に戻すことは必要ない…等の理由と思われますが、うやむやにされて、中々表面に出てくることはありません。ところがこの社の由緒にはその辺の事情が実に克明に書かれています。この社の氏子会の方達が作られた案内板のようですが立派です。感服致しました。

神社入口 参道の様子
小さいけれど、昭和25年生まれにしては、しっかりと江戸狛犬の伝統を継承した狛犬です。
鬣や尾の流れが綺麗で、特に尾は純粋江戸型と違って、この地域独特の上に流れる形を取っています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和25年9月建立)
拝殿 拝殿内の様子と本殿正面
本殿覆い屋 末社
力石