尾車羽黒神社

君津市尾車122(平成19年2月11日)

 この神社は君津市街地から164号線で南に向かうと、尾車地区の道路左側に鎮座しています。地図には「羽黒神社」、地元の方にお聞きしたら「尾車羽黒神社」、千葉県神社庁のHPには「尾車神社」と記載されていますが、私達は地元での通り名が一番良いのではないかと思い、「尾車羽黒神社」としました。これはあくまでも想像ですが、この地域は江戸時代まで山岳信仰の出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)の修験道が盛んで、きっと社名も「羽黒神社」あるいは「羽黒大神」「羽黒大権現」等と言っていたのではないでしょうか? 明治期になり修験道は政府から弾圧された為、この時点で地名を冠した「尾車神社」と改称、そして戦後御祭神も社名もある程度自由に決められるようになった時、「尾車羽黒神社」と改めて御祭神名を入れた社名に変更した…か、あるいは、地元の呼び方は常に変わらなかった…のでしょうか?
 境内は山中の森の中なので、道路からは朱の鳥居しか見えません。手すりの付いた急な階段を上がると入口には、独特な風貌の迫力ある狛犬が居て、階段登りの疲れは吹っ飛んでしまいました。

神社前の菜の花畑 神社入口
参道は階段です。 境内から入口を振り返る
文政4年(1821)生まれの狛犬。阿は宝珠を、吽には角が取れた跡が埋められてあり、独特な風貌には迫力があります。阿吽の顔の大きさが大分違い、鬣や尾は複雑に絡み合っています。    狛犬の拡大写真はこちらで
(人見村石工・白井 文政4年(1821)9月建立)
拝殿 拝殿内の様子。奥に本殿。
本殿覆い屋