豊玉姫神社

香取市貝塚(平成18年3月5日)

 この神社は成田線・笹川駅から265号線で南下し、小貝野で小見川海上線に入り、600m程で左に鎮座しています。
 案内によると、豊玉姫命を御祭神とする神社で、日本武尊が海上安全を祈願したことを縁起としています。因みに豊玉姫をお祀りしている全国の主な神社としては、鹿児島県知覧町、佐賀県嬉野町、香川県男木島の各豊玉姫神社、徳島県徳島市の天石門別豊玉比賣神社、和多都美豊玉比賣神社などが有名です。
 古より、銚子の渡海神社と関係が深く、20年に一度の長い歴史と伝統を誇る三社銚子大神幸祭では、東庄町の東大神、海上町の雷大神と共に銚子市の外川の浜に、神輿渡御が執り行われています。この大神幸祭は康和4年(1102年)に銚子の高見浦に大津波が起こり地震などの海難が続いたため行われるようになった神幸祭で「かつての東之荘33郷より人々が集まり、銚子の外川浦まで2泊3日をかけて練り歩きます。千葉県指定民族無形文化財になっている倉橋の弥勒三番輿が三社の露払いとして先導し、雷神社の関東一の大神輿や大名行列、剣舞などが続きます。道々に設けられた関では、各村がいろいろな芸を披露し、外川の浜に着くと御浜降りの儀式を行います。地元の漁師達に担がれた神輿が海中を渡る光景は圧巻です。」と地元の観光案内では紹介されています。(尚次回の大神幸祭は平成22年4月におこなわれます。)
 ここには頭部が大きくて若々しい狛犬が居ましたが、その子狛は親の足を囓って遊んでいました。境内も静かで落ち着きがあり、良い雰囲気の神社でした。

道路沿いの参道入り口に立つ一の鳥居 境内入口の豊玉姫神社式年大神幸祭碑
境内入口の白木両部鳥居 拝殿
灯籠の台座には狛犬のレリーフが彫ってありました
拝殿前の頭部が大きくて若々しい狛犬。
子狛が親の足を囓って遊んでいます。
親は優しく見守るだけで、取り立てて怒っている様子も見られません。
親の鏡です。(我が身を反省!)

(昭和5年1月建立)
本殿
神楽殿 境内の様子