白鳥神社

市原市石塚(平成19年2月12日)

小湊鉄道、養老渓谷駅より西へ向かう林道を6km程行くと右手に「白鳥神社登り口」と書かれた標識が見えて来ます。ここから数分程で境内となります。

この神社は県立公園大福山、山頂近くに鎮座しております。市原市最高を誇る大福山。標高290m。流石千葉県ならではです。因みに千葉県の平均海抜は約43m。 日本で一番低い県と云うのも納得です。

江戸湾から見ると大福や冑(かぶと)に見えたと云うが、ここまで見えるのでしょうか。

昔、伊豆に流されていた役行者がこの山に来て蔵王権現を祀ったので、権現山といわれ、雨乞いの山であったと云う。勿論吉野の金峯山寺の蔵王権現を勧請したものと思われます。明治、廃仏毀釈の際に、修験道は仏教の他宗派よりも、はるかに過酷な弾圧を受けた。さらに明治5年には追い討ちをかけるように修験道廃止令が発布され、その時、日本武尊神社となり、12年、現在の白鳥神社となったという。

とろで吉野の金峯山寺も明治7年、強制的に神社に変えられてしまったが、なんと明治19年に再び寺に戻っています。同時期には、山形の羽黒権現。香川の金毘羅大権現。福岡の英彦山権現などの修験の寺も、次々に神社にされ、二度と寺院に戻ることはありませんでした。

最後の石段。

境内は巨木で覆われ、鬱蒼としています。

拝殿前左右に控える年代不明の狛犬。拡大写真はこちら。

拝殿とその内部の様子。

拝殿の彫刻。

本殿と左右の脇障子。

境内の御神木。

境内の摂社。