玉﨑神社

いすみ市岬町中原3628 (平成21年3月15)

東経140度23分45.29秒、北緯35度19分08.89秒に鎮座。

この神社は、上総十二社の一社で、JR外房線・太東駅の東1km程の辺り、中原堰の南に鎮座しております。豊かな杜に囲まれ、静寂な空間は神社に相応しい雰囲気を湛えています。また、上総国一ノ宮・玉前神社の眷属で、上総十二社まつりの神輿が出る神社です。

祭神：豊玉毘売命・鵜葦草葦不合命
由緒沿革
当神社は物部系氏族之を創建しまつり、往古夷隅川辺のまほらに鎮座し、大同二年（平城天皇御代）今より千百八十六年前大宮（現椎木内鎮座せし為地名となれり）地区へ遷座されました。然るに天正十八年（後陽成天(皇)御代関白秀吉公時）今より四百三年前兵火の災いに遭ひ、よって假宮を営み、寛永十一年（明正天皇御代三代将軍家光公時）本殿等再造営されました。而して後宝永四年（東山天皇御代五代将軍家綱公時）今より二百八十六年前に至り、此の地へと再遷座されました。
中世期には社殿、中社、小社、楼閣、斎屋も列なり、猶近郷なる万木城外五城の祈願所ともなり且篤尊崇されました。近世期迄神内あまた仕え侍ぶり、古記にも残る謂所（所謂いわゆる？）山内郷四社に於ける元宮にして、過去国学四大人の一人篤胤翁の逗留を始め遡りても諸士、諸雅、訪なひ、昭和御代迄祭礼日には、幕末三筆の一人米庵書伯揮毫す、豪壮無比の大幟もはためきました。秘むる史に蝉騒も椎の實も降る此のお庭、現社殿、霊神社神輿庫、社務所は氏子総ての赤誠により昭和四年に造営されました。
境内由緒書より。前文はこちら。

入り口の案内板には上記二柱の祭神の他に火遠理尊（山幸彦）の名も見えます。

神社全景