飯野神社

富津市下飯野965(平成19年2月4日)

飯野神社よりも、飯野陣屋跡で検索した方がヒットします。数ある陣屋の内でも有数の規模を誇っているようです。今も残る堀を巡らした、相当な規模を持っています。その中心に現在は飯野神社が鎮座しております。

狛犬ファンには嬉しい事に狛犬が七対+1もいます。「大正四年に至り政府の方針に沿って旧飯野村の神社を本社に合祀して、社号を飯野神社と称することになりました。」と飯野陣屋のご案内にあるように、合祀の時狛犬もここに集められたようです。

明治39年の千葉県訓令(合祀令)により飯野村に有った15社を取り壊し、ここ飯野神社に合祀したと云う。随分乱暴な事をしたものです。

玉垣のすぐ内側にいる狛犬。若々しく知的な狛犬です。拡大写真はこちら。

(明治13年2月建立)

実に堂々とした狛犬です。石工の自信を感じさせます。拡大写真はこちら。

(石工 大堅開次 大正4年9月建立 これが飯野神社の為に作られた狛犬だと思います)

拝殿と本殿。

境内社にもしっかり狛犬が居ます。

やや女性的な、優雅な巻き毛の狛犬です。拡大写真はこちら。

(天保3年(1832)2月建立 明治13年2月再建)

青面金剛像碑や三猿の石碑の前に、何と!三対の狛犬が居ます。それもかなり古そうです。

明和7年(1770)の文字が読めます。刳りが無く、所謂はじめタイプか。

(明和7年(1770)正月吉日建立)

後は不明の二対。

拡大写真はこちら。

さらに、御嶽三柱大神碑の前にも狛犬が。

何と!寛延2年(1749)。258年前です。拡大写真はこちら。

(寛延2年(1749)9月吉日建立)

さらに、一体のみ、左脇影にひっそりと置いてありました。相方がいなく寂しそうです。

神楽殿と御神木。

七対+1もの狛犬。大満足と云うべきか。明治政府のやや強引な宗教政策の犠牲となって可哀相と云うべきか。