高宕(たかご)観音堂

富津市宇藤原 (平成25年2月24日)

東経139度59分38.46秒、北緯35度11分49.56秒に鎮座。

【神社情報・「狛犬小僧」さんより】
怒田沢第一トンネル手前の登山口からゆっくり歩いても約1時間の道のりです。

神社ではありませんが、狛犬さんが居ますので調べさせて貰いました。高宕山には幾度と無く登ってるのに一度もここの狛犬をチェックしてなかったので、やっとやる気になり調査敢行。以前からここは二匹の狛犬と記憶していたが、何と四匹と判明。その内の一匹は「はじめ型」で古そうですが、可なり劣化が進んでるので年代の判定は困難でした。多分階段を造った時のものと思われます。高宕観音堂の近代の歴史は余り良く分からないので、お手上げですね。

由緒
伝説によれば、奈良時代に行基菩薩が当山に訪れた際、多くの人々のご利益を施そうとして彫刻した霊像といわれている。この観音像のご利益を受けた者は数限りないが、源頼朝が石橋山の合戦に破れ安房の国にわたったとき、源家再興を懇祈し、黄金で一寸八分の尊像を写し刻んだ。そして常に肌身はなさず持ち、ついに鎌倉に幕府を開くに至った。また、五穀豊穣、子育てや厄除けなど観音様の霊感のおかげであるといわれ、近郷あるいは遠方から参詣に訪れる人が絶えなかった。
(高宕山縁起より )環境庁・千葉県

入口の石

観音堂入り口

左右顔の劣化が激しいですね。意識的に壊したのかな?石材は地元の石でしょうか?拡大写真はこちら。
(元治元年(1864)甲子3月18日建立)

手水石

金剛力士。右の金剛力士像は阿で、足は折れてしまった様です?腹周りが力士風ですね。
階段下狛犬。階段左下のだるまの様な狛犬さんですが、お寺で見かける狛犬はこの様なタイプが多いと思います。
下半身の半分程が砂に埋もれてしまい、どの様な形状なのか分からなくて残念。

上から見た狛犬

石段

階段上部

階段上狛犬。狛犬さんが階段右側に居ましたが、今まで何度も登ってるのに全く気が付きませんでした。
胴長で低めのスタイルは、はじめ型ですね。尻尾に糞を掛けられて哀れです。
石塔

観音堂前の手水石

観音堂

観音堂内

高宕山萬福寺の奉納額

天狗かな? 奉納面額。上総以外に江戸本湊町と読めるが、
これは現在の八丁堀だとか。
江戸三十間掘は中央区銀座の京橋川
から汐留川に至る横堀川辺りらしい。

奥の院へのトンネル。これから先、山頂までを奥の院とよぶそうだ。

高宕山山頂。明治の神仏分離で観音堂から山頂に運ばれた鉄鍋と青龍権現が鎮座。