銚子市外川町(平成18年3月4日)
この神社は銚子漁港発祥の地・外川港の一角に鎮座しています。夫は若き頃良くここの船宿にお世話になり釣果を楽しんだそうですが、何十年ぶりかに訪れて町の様相が一変しているのに驚いていました。
神社角には銚子漁港発祥の地の石碑と、境内には 源俊頼の歌碑の案内板はありましたが、神社の由緒書きは見あたりませんでした。只、昔はこの近くの高神西町に鎮座している渡海神社(御祭神・猿田彦命、綿津見大神)の社地がここだったということと、大杉神社の御祭神には猿田彦命を祀るところが多いので、ここの御祭神も猿田彦命なのではないか?と推測しています。
外川漁港は、紀州の人・崎山治郎右衛門により万治元年(1658)に築かれ、また彼の先導により港を中心とした町づくりが行われ、坂のまち外川として町並みが保存されているようです。因みに銚子の名の由来は、移住してきた紀州人達が酒器の銚子から取って符丁として使っていたのが地名になったといわれ、昔は三崎と呼んでいたということです。
また、金葉集の選者であったといわれている 源俊頼(1060年〜1130年と推察されています)の「磐はしる外川の滝のむすぶ手もしばしはよどむ淀むせもあれ」という外川を歌った歌碑がありますが、源俊頼と銚子の関係は不明だそうです。