白幡・出雲神社

銚子市中央町(平成18年3月4日)

 この神社は総武本線・銚子駅から北に向かい、市役所東の信号を右折し200mほど進むと左手に鎮座しています。
 白幡神社の創建年代は不詳で、御祭神は味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)です。社名の由来には義経が弁慶、亀井六郎を従えてこの地に来た際に持っていた白幡を残していったのを村の人が祀って白幡明神としたとする伝説が残っています。御祭神の味耜高彦根命は、大国主神と宗像の三女神の中の多紀理姫の息子神で、農業の神、雷の神、不動産業の神として信仰されています。別名・賀茂大神とも呼ばれる神で、葛城の高鴨阿知須岐託彦根命神社、高知市の土佐神社、福島県の都々古別神社の御祭神でもあります。
 この白幡神社は20年毎の「三社御神幸」のお旅所になっており、この大祭ではまず神輿が東庄町の東大社を出発し、小船木町で豊玉姫神社、雷大神の神輿と合流し、渡海神社で1泊します。翌日は外川浜で渡御の後、銚港神社でもう1泊します。3日目にやっとこの白幡神社へ到着、祭典を行い一路東大社に還御するという壮大なお祭りです。
 また境内右奥には出雲神社、庚申神社の社殿が建ち、傷んではいるものの姿の良い狛犬も居ます。

神社入り口
拝殿の額

白幡神社拝殿 拝殿内の様子
本殿 出雲神社社殿
庚申神社社殿
庚申神社額

庚申神社前の姿の良い狛犬。
遠目で見ると頼もしく威風堂々としていますが、間近に裏側から見ると傷や広範囲の剥落が目立ちます。
阿の方は、一度胴体中央で真っ二つになったのを、補修しているようです。
神楽殿