安房郡鋸南町勝山 (平成25年7月14日)
東経139度49分56.94秒、北緯35度6分24.28秒に鎮座。
【神社情報・「狛犬小僧」さんより】
勝山漁港から80m程東の「いなさ通り」に鎮座しています。
勝山漁港に近い街中に立つ岩山(恵比寿山)の上に鎮座する神社で、地図上では古幡神社と記載されているが、登ってみたら古峯神社が鎮座する、何とも可笑しな神社です。この恵比寿山は高さは15m程度で、津波から避難するには打って付けと思われ、登ってみたら洞窟まで存在する山でした。この岩山を恵比寿山としたのは、近くに大黒山が存在したからだと思われます。名称はふるはたなのか、こはたなのか、良く分かりません。若しかしたら、古峯神社の間違えかも知れませんね。
北側から見た恵比寿山。此方は登り口無し。
いなさ通り。解体した鯨の油を取る為に、鯨を運んだ通りだったそうです。
神社入口。民家と民家の間に在る、急な坂の参道です。
恵比寿像など
急な階段。子供は入山禁止だとか。
古峯神社
神額と石祠。鳥居には古峰、石祠には古峯と書いてあります。
手水石
更に急な階段。ここからが急な道で、子供禁止が理解出来ました。
鳥居だけの場所
鳥居からの漁港
付近に咲くスカシユリ
更に左に道が。左側の藪を見ると踏み後があるので、更に進入することに。
更に進むと二又で、右上に鳥居が見え、左は洞窟でした。
右の階段
何の神社なのか不明です。
洞窟は内部で更に十字状に分かれていました。住める程の広さあり。
まさか洞窟内から鳥居が見えるとは思いませんでしたね。
はっきりと言って、この神社はどれが古幡神社なのかサッパリと分かりません。地元の住人に聞いても、恐らく昔からそう言われて来たからそう呼んでるとの回答しか得られないと思います。この恵比寿山に付いては千葉県の山岳書「房総山岳志」に記述が見られ、内容は下記の通りとなります。
恵比寿山は漁業神とし漁師の信仰が篤かった。岩は凝灰岩性砂岩で、上(写真O)は恵比寿の小神殿がガラスケースに納められいて、かっては恵比寿像が置かれていたと思われるが、現在は登山口に遷座されている。
「鋸南町史」によると、「山頂に風神祠一祠」とあるが、それらしきものは無く、風除けの神としての中腹の古峰祠との関連も考えられる。
以上から考察すると、中腹の古峰神社が古幡神社と考えるのだ妥当と思います。また、この辺りは源頼朝に纏わる云われの多い土地柄なので、本来は白幡神社とか、そんな名称にしたかったのだが、そうも行かなかったので、古峰の古だけ採用し古幡としたのかも知れませんね。
余りにもデータの無い神社なので、この程度の事しか分かりませんでした。
房総山岳志では恵比寿山は標高25mとなっています。