松帆神社

淡路市久留麻(平成19年3月25日)

この神社は淡路市役所東浦総合事務所の北西150m程の辺りに鎮座しております。山を背景に持ち、とても景色の良い神社です。太平記の時代、尊皇の大義に殉じた楠木正成。その正成の守護神八幡大神を祀っているのがここ松帆神社。

建武中興の忠臣、楠木正成が湊川の戦で自刃の砌、家臣吉川弥六に日頃守護神と崇めていた八幡大神を託す。弥六は仲間と共に淡路に逃れ来て小祠を建てこれを祀り、この地を楠木村と称した(現在の楠本)。応永六年(1399年)八月に現在の地に奉遷し、八幡宮として創建せされて以来浦・仮屋・小田の氏神として信仰を集めている。社宝は楠公遺愛の太刀と伝えられる『菊一文字』。この太刀は後鳥羽上皇が院政の砌、全国の名刀工を召し出され、共に親しく鍛刀遊ばされた際の筆頭御番鍛冶、備前福岡一文字則宗の作で『菊御作』の鑑定があり、その刀姿・刃紋の美しさもさることながら、その拵え(柄・鞘・鍔)も実に貴重なものであるとして、共に国の重要美術品に指定されている。例祭は十月の第一日曜日で、その際、一般公開される。
由緒書きより。

社号標と神社入り口。

参道の様子。

石段下、左右に控える贔屓。碑を背負っているのを時々見かけるのだが。

(平成8年10月吉日奉納)

拝殿

浪花、淡路バージョンか。

(元治元年(1864)建立)

拝殿の天井には方位を表す干支の円盤が。

拝殿の屋根には飛び狛が。

本殿。

境内の末社。

高良社 宇治皇子社
仁徳天皇社 松尾社
天満宮社 猿田彦社

左より、疱瘡社、金比羅社、祖霊社。

由緒書き