三嶽神社

三戸郡新郷村戸来三嶽下15(平成24年7月25日)

東経141度09分51.30秒、北緯40度27分31.14秒に鎮座。

 この神社は新郷中学校の南西約500m、国道454号線沿いに鎮座しています。大きな森の中ほどに真っ白な鳥居と、傍らには「郷社三嶽神社」と記された社号標が立っています。遙か上まで続く石段を上がって行くと二の鳥居が立ち、平らになった参道は一旦右に向かい、車道と合流すると反転し、三の鳥居を潜ると左手に舞台が配され、その前が駐車場になっています。其のまま進むと右手に手水舎と神門があり、そこからが又々石段。境内入口には四の鳥居が立ち、正面に拝殿、本殿が建立されています。社殿左には境内社も三社祀られています。森が豊かで、静かで雄大な感じがする、とても素敵な神社でした。
 この他、駐車場、神門前、境内入口に石像狛犬、本殿縁には木製神殿狛犬と、合計4対もの狛犬が見られるという、狛犬ファンには垂涎の的ともいえる神社でした。

 御祭神:宇迦之御魂命
 例祭日:八月十九日
 由緒:清和天皇御宇貞観五年 (八六三) 七月十九日より明治二十八年まで一千三十三年の歴史をもつ古社である。永正、明和の二回の火災と天保年間の凶災のため人心の乱れのための盗難によって諸資 料を紛失した。当社は宇賀神を祀っておりましたが、十二薬師とも三嶽山大権現とも唱え奉られていた。萬延元年一千百年祭を執行するに当り、第三十二座正一 位三嶽大明神と荒神宮へは、第一百十一座勅宜荒神宮を盛岡藩士家老戸来官左ェ門秀包によって勧請された。明治元年四月十五日郷社に列せられる。昭和二十一 年三月二十四日宗教法人令によって神社規則を承認され、神社本庁に所属し、昭和二十四年十一月に国有境内地の無償譲与の許可を受けている。
(「青森県神社庁公式サイト」より)

社頭
入口に立つ真っ白な一の台輪鳥居
鳥居に掛かる額 社号標「郷社三嶽神社」
遙か上まで続く石段参道
石段上に立つ二の鳥居
参道の様子
参道に立つ銅製の三の鳥居
三の鳥居後ろにいる昭和11年生まれの狛犬
岡崎現代型の影響を大分受けていますが、顔つきはやや柔和で、こちら製のような感じです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和11年(1936)8月19日建立)
舞台?
舞台前の参道の様子
防火かん水池
手水舎
神門 側面と正面から
神門前に居る昭和9年生まれの狛犬
荘厳で大きな顔に肉厚の耳、背中が丸まり前後の脚がかなり接近しています。全体にごつい印象ですが、彫りは確かなようです。
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(昭和9年(1934)8月19日建立)
神門を潜ると、境内へと上がる石段参道
境内入口に立つ四の鳥居
境内入口にいる明治40年生まれの狛犬
やや小振りな狛犬ですが、眼光鋭く威嚇する、存在感のある姿をしています。
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(石工・平井庄太郎 明治40年(1907)6月建立)
境内の様子
拝殿
拝殿内の様子
本殿
本殿縁に居る木製神殿狛犬
口髭や顎髭が綺麗に刈り込まれ、整った小顔で、滑らかな体躯。鬣と尾の渦が立体的で装飾的です。青森には本殿縁に狛犬が居ることが少ないのですが、この狛犬は出来も良く、非常に貴重な存在だと思われます。
狛犬の拡大写真はこちらで
本殿脇障子

境内社 境内社
境内社 明治37・8年役 従軍記念碑
三嶽神社有地記念碑
御神木・ケヤキ
樹高・30m、目通り幹囲・7.1m、推定樹齢・300年以上