花松神社

上北郡七戸町花松 (平成21年5月7日)

東経141度12分22.10秒、北緯40度43分13.51秒に鎮座。

【神社情報・gamanさんより】
青森県七戸町にある花松神社です。国道4号線と394号線の交差点を東に約4km行ったところにあります。

七戸町のHPによると、北上地方の馬産家の信仰を広く集めている神社だそうです。祭神は保食命ですが、軍馬飼育が盛んな南部の土地柄から同時に馬頭観音も祀られたため、「馬の神様」としても知られるようになったそうです。

御祭神 保食命
例祭日 四月十九日
由緒
慶長二年の建立で、宝暦年間の御領分社堂に「小川目花村観音堂二間三間本山派別当光」とあり、寛政年間の「邦内郷村志」に「観音別当秀光十三石五斗給分」とある。
当社の前身は観音堂で馬頭観音を祭祀していたが、天明の大飢饉に農耕・食物・家畜の守護神である「保食命」を勧請し合祀したが明治の神仏分離令により、主祭神を保食とし、社名も花松神社と改め現在に至る。
近郷には藩政期時代から牧があったため古くから馬頭観音信仰が盛で近郷近在から多くの人々が着飾った馬を曳いて参詣し絵馬を買い求めて奉納したり、買い求めた絵馬を御神前で神職に御祈祷してもらい、その絵馬を家畜の小屋の神棚に奉納し前年の絵馬は神社に奉納する風習がある(七戸の見町観音の南部小絵馬とは異なる形式のものである)
当社の社頭に「細枝四垂」(ほそえだしだれ)する美しい松があったと云われ、明治の初期頃までは絵馬舎(四尺四方)もあったと云う。
又、一説によると、南北朝時代、南朝の長慶天皇(正平二十三年〜弘和二年・1368〜1382)が、この地に潜行去され、北の牧の守護神として馬頭観音を勧請、堂舎を建立したのが当社の創始とも云われる。
境内由緒書より。全文はこちら。

神社入り口と社号標

一の鳥居と社額

境内。gamanさん苦心作、三枚合成のパノラマ写真。ご当人「下手くそ」とおっしゃって居ますが、どうして、素晴らしい出来映えです。拡大写真はこちら。

参道途中の出雲構え。堂々とした実に立派な出雲です。保存状態も良く、本家出雲地方を凌ぐ出来映えです。拡大写真はこちら。

(大正2年(1913)9月19日建立)

拝殿前の浪速狛犬。ここ南部では、浪速は珍しいかも知れません。拡大写真はこちら。

(安政5年(1858)4月19日建立)

拝殿

向拝下の鷹と木鼻の狛犬

社額と拝殿内部

脇障子

本殿

天満宮?

稲荷神社

御神馬「黒龍号」。昭和20年大東亜戦争の為供出させられた先代に替わり、昭和54年9月総工費415萬円で再建した。由緒要約

社務所