蕪嶋神社

八戸市鮫町(平成14年8月25日)

この蕪嶋はウミネコの繁殖地です。ウミネコは魚の群れのいる場所を教えてくれるので、漁師の間ではこの神社の眷属とされていたそうです。

神社に上がる長い階段

社殿

由緒
鎌倉の武将工藤祐経の子、犬房丸が源頼朝公に仕えていたが、罪を犯して流罪となり、この地に移住し、時が過ぎるにつれて、都を追想して蕪嶋を見るにつれて、郷里の江の島を思い出して、これを擬して弁財天を祠り、蕪嶋大明神本地弁財天と称し、犬房丸 (祐経) の三男が、この鮫浦に住み、嶋脇の姓を名のり、氏神として崇め奉る。又、室永三年 (一七〇六) この地を支配していた八戸南部藩の三代通信公に、世継がなく、蕪嶋弁天堂に男子誕生を祈願。同年十月七日、御堂を改築し、新しい弁財天を勧請し、豊山寺の住職が蕪嶋で開願式を行う。其の祈願が成就され、宝永六年に男子が授けられた由縁により、子宝、開運の社と崇め奉られ、南部家の御紋の向鶴を社紋として授けられ、藩公の厚い信仰を受けた。今日では、県南地方を始め全国的に開運の神として信仰を集めている。