闇龗神社

五所川原市神山字鶉野34−1(平成21年7月19日)

東経140度31分2.84秒、北緯40度47分20.41秒に鎮座。

 この神社は長橋溜池西を通る36号線沿いに鎮座しています。社頭には社号標「村社 闇龗神社」とあり、御祭神は水を司る龍神とされている闇龗なので、大きな龍が置かれています。又、この地域にはやさしい鬼の伝説があり、入口や参道脇、拝殿内にも「鬼コ」がいました。
 境内左には道路整備のため移植された推定樹齢約350年の御神木・クロマツが生き生きと聳え、参道に建つ4基の鳥居の奥には狛犬などの石造奉納物が賑やかに建ち並び、その正面には寺院建築風の拝殿、一間社流造りの本殿が建立されています。境内左には境内社:金比羅神社も祀られていました。
 結構広い社地は綺麗に清掃・整備され、清々しい神社でした。

 御祭神:闇龗神
 祭礼日:7月17日
 境内社:金比羅神社
 由緒:明暦2年 (1656) に勧請され創建されました。
 明治6年観音堂を闇龗神社と改め、松倉神社へ合祀されましたが、 同8年復社されました。その後、明治9年12月村社に列せられました。明治17年5月松野木観音林より現社地へ遷座され、明治44年9月8日神饌幣帛料供進指定神社に列格されています。
(青森県神社庁公式サイトより)

社頭
入口の石製両部鳥居 社号標
「村社 闇龗神社」
入口にいる青い鬼コ 御祭神は水を司る龍神とされています。
祭礼に使われるのでしょうか?
入口には大きな龍も置かれています。
真新しい覆い屋内にいる緑色の鬼コ
参道途中の二の両部鳥居 参道途中の三・四の木製鳥居
境内参道両脇には狛犬などの石造奉納物が賑やかに建ち並んでいます。
昭和14年生まれの構えと立ち姿の混合タイプです。
どちらも津軽独特のタイプで、構えは出雲の流れを汲んでいるのかもしれませんが、尾の形状が横からは蓮の花が開花した様子を思い起こさせる造りをし、前後では板状の塊が連なっている様に見えます。立ち姿の阿はこの地域独特の姿をしており、四つ足で立っている動物を模していて、下半身が細く、厚みのある尾は背中から後方に跳ね上げてあります。昭和14年でも、この地域では岡崎現代型の狛犬は見られず、地域独特の物が見られるのは嬉しい限りです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和14年(1939)旧8月15日建立)
御神馬像
明治42年生まれの狛犬
この狛犬も青森・北海道に多く見られるタイプで、縦長の痩せぎすの体に切れ長の目、前方に張り出した鼻や顎で尖った顔つきをしています。尾は狐の尻尾のように先が丸く膨らみ、顎髭があり鬣は長く深く彫られています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治42年(1909)7月17日建立)
拝殿
拝殿木鼻・狛犬と象
拝殿内の様子 拝殿内に居る鬼コさん
本殿
境内社:金比羅神社入口と参道の様子
金比羅神社を護る昭和16年生まれの玉乗り狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和16年(1941)旧6月9日建立)
金比羅神社 拝殿と本殿
庚申塔等の石碑 大黒天神碑等
沢山のお地蔵も祀られています 推定樹齢約350年の御神木・クロマツ
拝殿前から境内を見る