羽黒神社

青森市浪岡五本松羽黒平 (平成21年7月23日)

東経140度37分33.6秒、北緯40度43分22.5秒に鎮座。

この神社は、東北自動車道浪岡ICの南東2.5km程の辺り、美人川公園の東側に鎮座しております。伝説の公園の左手に延びる参道を行くと、清流を渡り、やがて境内となります。途中の美人川伝説の流れで、我が愚妻も顔を洗ったところ、確かに見違えるように、美人になった・・と当人は言っております。ここの水を通信販売で売り出せば、必ず売れるはずです。多分

羽黒神社の祭神は倉稲魂神、天和四年の村絵図に境内の大杉が記入されており杉の伝説が多い。(青森県地名辞典より)

神社入り口と社号標

注連縄

二の鳥居。右手は美人川公園。

三の鳥居

三の鳥居を潜ると小さな流れが見えます。あれが美人川でしょうか。

伝説の福姫が顔を洗った流れのようです。

平安時代の終わりごろのことである。京都の公卿、近衛関白に大変器量の悪い福姫と言う娘がいた。なかなかお興入れが機会に恵まれないと言うことで、両親はことのほか心配していた。そんな両親が、娘の良縁を願って清水観音へ願掛けにいったところ、ある日、不思議なお告げがあった。それは、津軽の外ケ浜で炭焼きをしている藤太のところへ嫁ぎなさいというものであった。
両親から事の次第を告げられた福姫は、意を決して、一人津軽へ旅立った。はるばる津軽へと足を踏み入れたところで福姫は、まだ見知らぬ自分の夫に会えるのかと思い、身なりを整え、傍らの川の流れで顔を洗ったのだった。そして、そこで拾った杉の葉を楊枝にしてお歯黒をつけようと、鏡をのぞき込んだ。驚いたことに、それまでの醜さとはうってかわって、世にも美しい娘に変じていたのである。
世にもまれな美人となった福姫は、やがて出会った藤太と言う炭焼きと結ばれたのだった。藤原一族の流れをくむ高貴な名門の出であった藤太は、外ケ浜におちのびて炭焼きに身をひそめていたのでした。藤太に嫁いだ姫は、献身的に夫に尽くし、二人はやがて津軽地域の豪族となったのである。
この伝説にちなみ、姫が顔を洗った川は「美人川」と呼ばれるようになり、また、お歯黒をつけた楊枝の葉は、いつしか根付いて今では巨大な杉の大木に成長し、「楊枝杉」と呼ばれるようになったとう。その杉は今も羽黒神社の境内に残っている。

ここに描かれている福姫は顔を洗った後であろうと思われます。

更に続く参道

境内

拝殿と狛犬

拝殿前、素朴な津軽半構え狛犬。拡大写真はこちら。

(昭和13年(1938)4月19日建立)

本殿

末社等

御神木。伝説の「楊枝杉」でしょうか。

境内より見る天狗平山