金峯神社

由利本荘市葛岡宮ノ腰73 (平成22年8月17日)

東経140度12分15.6秒、北緯39度26分52.45秒に鎮座。

 この神社は由利本荘市の北東、秋田市に近い長坂地域を流れる芋川の北に鎮座しています。神社入り口には桜の大樹が二本、ここなら静かなお花見ができそうな、雰囲気の良い神社です。「村社金峯神社」の社号標を右に見て、一の台輪鳥居を潜ると前方に力士さんが護る神門が建立されています。今回沢山の力士さんを見てきましたが、神門にいる力士さんはここだけでした。
 神門を入ると小さな社殿が建立されており、「この社殿が金峯神社かしら?」と思っていたら、傍に観音講碑があり、参道は右側に続いています。市指定天然記念物の社叢林を見ながら、石段を上がっていくと平地に出て、左に二の台輪鳥居。ここが境内で、石畳の参道突き当たりに入母屋造りの拝殿と幣殿で繋がった本殿が建立されていました。
 市指定天然記念物の社叢林は、杉・モミを中心に50種以上の樹木があり、幹廻りが3mを越すものも多くあり、このような社叢林が集落の中にあるのは大変珍しいそうです。

 御祭神:金山彦大神、金山姫大神、手力男大神、大山積大神、豊受姫大神
 祭礼日:9月9日
 境内社:八幡神社、住吉神社、鎮霊社
 由緒:本社は紀元1417年人皇第46代孝謙天皇の天平宝字元年の創立で、吉野から御分霊を勧請したもので、当時の祭神は金山彦大神、金山姫大神の二神をお祀していた。
 御神体は後元禄年中藩主岩城伊予守重隆(第2代月峰領主)の手に成ると伝えられる。
 境内に御分霊の際記念として、吉野から移した桜樹1本あって注連掛桜といい、花時には最も美妙に咲いていたが、次第に古木になって今はその痕跡も止めていない。
 当集落の葛岡は葛城の葛から出たものという。
 或は吉野のクス村人が落着いたのでクスオカ(葛岡)という説をなすものもある。
 本社は久しく金峯山蔵王権現と称したが明治6年村社に列し金峯神社と改称す。
 当社は山伏修験の神社で真言宗の影響もあり十度祓い、万度祓い、護摩加持祈祷もなし、又天然痘麻疹等流行の場合神送りをなしたと伝えられる。
 境内社住吉神社の御神像は県文化財に指定されている。
(「秋田県神社庁公式サイト」より)

社頭
一の台輪鳥居 社号標
「村社金峯神社」
参道の様子
力士さんが護る神門
神門梁上にいる力士さん
境内社 観音講碑
市指定天然記念物・社叢林
石段の参道は途中の踊り場から左に曲がり、その後も石段が続きます。
境内入り口
境内に立つ二の台輪鳥居
境内の様子
拝殿
幣殿と本殿
市指定天然記念物・社叢林とご神木