大鳥井山神社

横手市新坂町6 (平成22年8月19日)

東経140度33分59.73秒、北緯39度19分27.2秒に鎮座。

 この神社は大鳥公園南、南から西にかけて横手川が流れる大鳥井山山頂部に鎮座しています。
 ここは大鳥井柵と呼ばれる平安時代の永承・天喜年間(1046〜58)に清原光頼・頼遠(大鳥居太郎)の父子が築城したと伝えられる山城跡地です。前九年の役(1051〜62)以降奥羽一帯 を支配していた清原一族の内紛は、源義家の介入により後三年の役(1083〜87)へと発展し、横手盆地一帯に戦火が広がりました。この大鳥井柵は清原家衡が 拠点とした金沢柵と共に焼失し、源義家・清原清衡連合軍に敗れた一族は滅亡。寛治元年(1087)、藤原清衡の三男・正衡が関根柵を築いたと伝えられます。その後、後世の戦国時代などには城としては使用されていないことも確認されている様です。
 私達は大鳥公園駐車場に車を置き、大鳥井山に向かいましたが、本来は幸町から北上するルートが表参道のようです。途中両部鳥居が立っている場所が神社入り口のようで、右手に地図によると「大鳥神社」と書かれている社殿が建立されています。途中にお地蔵様が祀られていたり、大鳥山頼遠居館阯碑がある参道を130m程上がっていくと境内で、山上の割には広々とした境内には石碑や石仏などが点在しています。又、境内西側は崖になっていて、横手川や横手市の町並みが見晴らせます。とても暑い日でしたが、山上の木々の中では空気がヒンヤリと感じられ気持ちの良い参拝ができました。

 御祭神:月夜見大神
 祭礼日:7月23日
 由緒:延宝7年(1679)大鳥井山に社殿を建立。旧社殿は小野寺氏時代の平城の城門の一部を用いて建立したものと言い伝えられている。
 昭和31年6月焼失、現在の社殿は昭和32年5月建立された。
(「秋田県神社庁公式サイト」より)

社頭
参道入口に立つ両部鳥居
大鳥神社? 参道途中に置かれたお地蔵様
参道の様子
参道は杉林の中を緩く登り、途中大鳥公園からの
細い参道と合流すると、左に曲がり、尚上がって行きます。
境内入り口
境内入り口に立つ二の台輪鳥居
境内の様子
社殿
社殿内の様子 額「月夜見命」
大鳥山頼遠居館阯碑 石仏
唐松山大権現 大平山三吉神社
金毘羅大権現 大平山
金毘羅大権現 金毘羅大権現
石仏 山神大神
大平山 地蔵堂
二十三夜塔 二十三夜
北辰妙見大菩薩 二十三夜
社殿後ろ、境内最奥に立ち並ぶ石仏群