横手市下境荒田113(平成22年8月18日)
東経140度31分42.18秒、北緯39度20分52.12秒に鎮座。
この神社は後三年駅の南西約2km、71号線南の下境荒田集落の一画に鎮座しています。
植樹されて数十年の杉の森の中に神社はあり、入口には両部鳥居、境内には玉を持つ秋田では珍しい江戸時代末期の狛犬がいます。入母屋造りの社殿には力士を始め精緻な彫刻が目白押し、彫刻に興味のある方には必見の神社です。
御祭神:高龗神、天照大御神、大年大神、罔衆女命
祭礼日:8月17日、特殊神事:梵天祭(3月第3日曜日)
由緒:本神社は、延宝8年の創立にして、貴船明神堂と称した。
寛治年間、新羅三郎源義光、兄鎮守府将軍義家公と力を合わせ金沢の柵を攻め、対陣すること月余。度々の降雨で、陣営も出水に出遭う。兵士大いに驚く。義光公これを見嘆じて曰く、未だ功の天聴に達せざるに、如何なることやと。上思議にも水勢方向を転じて流れる。義光ここに一祠を建てて戦場に赴く。
土地の人々これを篤く祀ったのが即ち貴船神社である。
社殿は東向きで弘化4年9月9日の再建。槻の丸柱16本、四面は欅に彫刻が施され、楔止めとなっている。市内一の結構を尽した社殿建築である。
大正5年8月5日許可により、境町村下境神明社、同御田神社を合併し、村社に列格する。
(「秋田県神社庁公式サイト」より)
社頭 |
入口に立つ両部鳥居 |
境内入り口にいる文久3年生まれの狛犬 秋田では江戸時代の狛犬で玉を持つのは二対目です。非常に珍しいのですが、残念なことに吽の顔面が殆ど判別できないくらい崩れています。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(文久3年(1863)癸亥8月17日建立) |
境内の様子 | |
社殿 | |
四隅の組み物の上から睨みをきかしている力士 ここの力士達は均整の取れた素晴らしい容姿をしています。昔は組木を支えていたのでしょうか?全ての力士が片手を挙げていますが、現在は組木と離れてしまっています。 社殿彫刻拡大写真はこちらで |
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社殿内の様子 | |
社殿内に掲げられた額「木船神社」 | |
社殿内長押上彫刻・天女? | |
社殿内木鼻・鶏 | |