愛宕神社

横手市十文字町梨木堂の後28(平成22年8月19日)

東経140度32分02.02秒、北緯39度13分43.98秒に鎮座。

 この神社は湯沢横手道路・十文字ICの東南東約500m、梨木公園北に鎮座しています。
 「村社愛宕神社」の社号標が立つ入口には、万延元年生まれの素晴らしい秋田狛犬が居て、両部鳥居を潜り境内に入ると、周囲の森に溶け込んだように渋い赤い屋根の拝殿や本殿が建立されています。又、周囲の森の木々の下には境内社の稲荷神社や七庚申、出羽三山、青面金剛像等の石造物が点在しています。

 御祭神:迦具土命
 祭礼日:8月24日、特殊神事・水かぶり(2月第3日曜日)
 境内社:稲荷神社
 由緒:創立の来歴は不詳であるが古文書によると、当該鎮座地は戦国時代小野寺氏始政の頃虚空蔵の社として堂宇が建立され、当村集落草創期からは愛宕の社として参詣の対象となり愛宕大権現愛宕大神が祭祀され現在に至っている。
 安永年間の記録には梨子木愛宕山とあり、また釈迦如来、普賢、文殊、観世音、勢至の諸菩薩など仏教に関わる名称が散見され神仏習合の変遷の跡がみられる。
 古い本殿の祭壇は須弥壇式となっていたが御堂再建時に末社稲荷神社に移転 建立されたと言われ現在もその形をとどめている。…中略…
 市指定無形民俗文化財・水かぶりの神事は宝暦年間から継承されていると伝えられる冬の奇祭である。
 明治6年村社に列せられる。
(境内由緒より)

境内「由緒書き」拡大写真はこちらで

社頭
社号標
「村社愛宕神社」
入口に立つ両部鳥居
入口にいる万延元年生まれの狛犬
穏やかな潰れ顔で、丁寧な造りの洗練された秋田狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(万延元年(1860)庚申6月24日建立)
境内の様子
拝殿
弊殿と本殿覆い屋
境内社:稲荷神社 馬頭観世音
七庚申、出羽三山、青面金剛像
馬頭観世音 庚申塔
鎮守の杜の様子