中生保内(なかおぼない)神社

仙北市田沢湖生保内中生保内 (平成26年6月7日)

東経140度43分45.44秒、北緯39度42分38.32秒に鎮座。

この神社は、JR田沢湖線・田沢湖駅の北北東2km程の辺り、市街地を外れた山沿いに鎮座しております。

御祭神 大山祇神・火産巣毘神・高御産巣毘神・天御中主神・神御産巣毘神・受母智神

由緒
当社は大山祇神社と愛宕神社の合併した神社である。大山祇神社は、往古より山神として、神徳特に篤く、霊験また顕著である。
その一例を挙げると、ある時古老が、神徳があるならば、東南の小高い所に柴を生じ給えと、杉の枝を挿したところ、その杉の木が大木となり十数里遠くからも見えたと言う。そういうことで、その付近の字を「十里木」と称している。
又愛宕神社は、昔延命地蔵尊と申し、村祖瀧夜叉姫(第50代桓武天皇5代の孫平将門の娘)が、父将門の東国に於て平貞盛下野押領使藤原秀郷に滅ぼされた時、難を逃れて奥羽に来、この地に居住することになる。その時所持していた守本尊を祀ったもので、神徳誠に篤いものがある。(現在姫塚がある)
その一例を挙げると、昔神社の前は深い水田で、毎年若者等は、仕事をするのに難儀をしていたが、ある時一人の童子がやって来て農耕の手伝いを始めた。それは大人も及ばないほど上手であった。昼となり田圃から上って来たところ、童子に多数の蛭が吸付き血を吸っている。悪い虫どもよ、口を焼いてやると言ったところ蛭は皆離れてしまったという。童子は泥足のまま社殿に入って行ったので見てみると、ご神体に一面泥がついている。この神、この里を万世まで守り賜うご神徳であると伏し拝んだのである。現在この地区の蛭は人に吸付かないと言う。
明治44年秋田県知事の許可を受け、山神社、愛宕神社を合併、昭和3年呼称を中生保内神社と改め今日に至る。
秋田県神社庁公式サイト より。

神社入口

境内

境内中央豚鼻の狛犬。拡大写真はこちら。
(大正5年(1916)6月24日建立)

拝殿

向拝の龍と木鼻の狛犬

本殿


山神 馬頭観世音

石祠