山神神社

男鹿市北浦入道崎(平成18年7月24日)

 この神社は男鹿市北端入道崎のすぐ南東、畠漁港の斜面中腹に鎮座しています。
 漁港に山の神を祀る不思議さに違和感を覚えましたが、社号標も社殿も比較的新しくとても綺麗な神社でした。案内が無く創建も由緒もわかりませんが、境内に利尻山の碑があったので、北海道利尻富士町の利尻山神社からの勧請なのでしょうか? とすると御祭神は大山祇神、大綿津見神、豊受姫神でしょうか。
 夫曰く、昔の漁業関係者にとって沿岸から見える山は恰好の目印で、「山立て」といって海上での位置決めをする三角測量の基点となる場所となるのだそうです。魚の獲れる場所、網・篭など漁具を入れた位置、潮の流れなど山立てで判断できるし、天候の変化は山から起きることが多く、山を見ていれば海上の天候不順も予測できるのだそうです。山の神様を怒らせれば命にもかかわってくるので、漁業関係者が山の神を祀るのはあながちおかしな事ではない、のだそうです。

社号標 境内入口
年代不明の潰れ四角顔狛犬。腿の彫りが平面的でダラ〜ンとお肉が垂れた感じです。
脚の縦線は骨の感じを出しているのでしょうか。
社殿 利尻山碑。北海道の利尻島からの
移住者が住んでいるのでしょうか。
境内から見える畠漁港の様子