三嶋神社

男鹿市船川港南平沢(平成18年7月24日)

 この神社は男鹿線の終点駅・男鹿駅の南南西約1.8km、男鹿半島を一周出来る59号線の南平沢バス停辺りから西にはいると、坂道の左側すぐに鎮座しています。朱の鳥居を潜るとすぐに三嶋神社村内繁栄碑が建ち、若々しい秋田狛犬も出迎えてくれます。境内の隅には数々の庚申塔が奉納され、いかに庚申信仰が盛んだったかを物語っています。その他山岳信仰系や金毘羅山、東吉神社という見慣れない神社名の碑もありました。
 案内が無く、創建由緒は不明ですが、多分、静岡県三島市に鎮座する三嶋大社からの勧請と思われますので、御祭神は俗に恵比寿様ともいわれ、福徳の神として商・工・漁業者の崇敬が篤い事代主神と、山森農産の守護神として農家の崇敬が篤い大山祇命と思われます。

神社入口 三嶋神社村内繁栄碑
安政6年(1859)生まれの上向き潰れ気味顔の秋田狛犬。
アーモンドアイで阿吽とも上歯と牙だけがよく見えます。
身体の瘤も良く残り、鬣は短め、尾は葉うちわ状になっています。若々しい狛犬です。
(安政6年(1859)3月建立)
社殿 庚申塔。
何故かこの一基のみ覆われていました。
鳥海山・月山・湯殿山・羽黒山・金峯山碑 金毘羅山碑、他
仏石像 東吉神社碑
男鹿では余程庚申信仰が盛んだったのでしょうか、
境内にはあちこちに庚申塔が置かれていました。