船川神明社

男鹿市船川港船川(平成18年7月24日)

 この神社はJR男鹿線・男鹿駅の西約500mに鎮座しています。男鹿市街地より少し高いところにあり、鎮守の杜に守られた綺麗な神社でした。どうも2004年に社殿が焼失し最近再建が終わったようで、今年の5月の例祭には2年ぶりに神輿が船川港から御座船にのせられ、湊の中を3周する海上渡御祭も行われました。
 案内によると、「主祭神は天照皇大御神、合祀神は八重事代主神(旧保量神社)、少彦名神(旧粟島神社)です。
 創建は不詳ですが、400年以前から産業の神として尊敬されています。また保量神社は慶長年間(1596〜1614)に常陸国水戸品川より漁業の神として遷座されました。粟島神社は薬師さんとして崇敬が篤く、両社とも明治43年に合祀されました。境内社・佐竹神社は鰰大漁の祈願社として漁民の信仰が厚く、神輿の海上渡御は秋田県で唯一、明治維新百年記念祭事で昭和43年から行われるようになりました。」とあります。

社号標 境内入口
入口植え込みの影に隠れるようにして建っている
嘉永?年(1848〜53)生まれのおくゆかしい狛犬。
阿吽共に笑っているような短い鬣のにこやかなタイプです。
(嘉永?年(1848〜53)建立)
階段上、安政?年(1854〜59)生まれ、ギザギザ歯のへちゃむくれ狛犬。
顎がはっきりとあり短い顎髭を蓄えています。
そんなに痩せてもいないのに、珍しくあばら骨が表現されています。
尾の形も此方の狛犬としては異質で、石工さんの創意工夫が感じられます。


(安政?年(1854〜59)建立)
新しく堂々とした拝殿 拝殿の額
神明造りの本殿 左・神輿倉、右・佐竹神社
佐竹神社前の年代不明狛犬。
阿は前脚が欠けてしまったのでしょう、頑丈に補修されています。
頭に穴があり、この神社の狛犬中で一番古いのではないかと思われますが、
大きな頭で、潰れてすごみのある顔つきです。
境内から振り返る。写真では分かりませんが家並みの向こうは日本海です。