釣潟神社

能代市鶴形(平成18年7月25日)

 この神社はJR奥羽本線・鶴形駅のすぐ西に鎮座しています。旧道から踏切を越えると、坂道の途中に入口があり、そこから階段の参道を上がった上に境内があり、お寺の本堂のような拝殿と鞘堂に入った本殿が建っています。明治以降多数の合祀社を受け入れたらしく、階段途中や境内に祠がたくさんありました。
 案内によると「御祭神は、大山祇神、加玖土神、天照大神、伊邪那岐命、大名持命、少彦名命です。
 仁寿年中(851〜4)に慈覚大使によって八重堀の頂きに草堂を結んだのが始まりです。江戸時代までは、広大寺という修験道場で、檜山安東氏によって手厚く庇護されました。これは若君誕生を祈願したところ、その願いがかなえられたり、実季が幼時重病にかかった時に、その平癒を祈ったところ一命をとりとめたりしたご加護によるもので、安東氏からは自筆の絵馬や運慶作と伝えられる木像の聖観音が奉納されています。
 明治5年山神社と改称し、村社となりました。明治43年には愛宕神社、神明社、熊野神社、磯前神社を合祀して、釣潟神社と改称、同年9月に現在地に遷座しました。
 山の中腹に鎮座する神社なので階段はきついですが、深い森の中にある気持ちの良い神社でした。

神社入口 社号標「村社 釣潟神社」
文久元年(1861)生まれの秋田狛犬。
台座が高い上に上向きで顔がよく見えません。
目が大きく、筋肉の瘤や肋、鬣など丁寧な彫りをしていると思います。
この子達も爪を内向きにしています。
(文久元年(1861)6月建立)
階段途中の鳥居の額には「鎮守」の文字 階段途中左側の仁王像と末社群
階段途中の境内社 もうすぐ境内です
お寺の本堂のような拝殿 本殿覆い屋
境内社・唐松大神、猿田彦大神