住吉・菅原神社

潟上市昭和大久保字住吉脇26(平成18年7月26日)

 この神社はJR奥羽本線・大久保駅の南西約1.9kmに鎮座しています。新しい社号標には「住吉神社・菅原神社」とありますが、地図には住吉神社のみが記載されています。
 一面の水田の中、大きな森が黒々と見えるのが、この神社の鎮守の杜でした。入口には新しい鳥居と社号標が建ち、参道には六の鳥居までありました。これだけでも地域の方々の崇敬を受けていることが充分分かりますが、拝殿も本殿も綺麗でしっかりと造られており、末社も色々な碑もたくさんありました。狛犬も面白いのが二対いました。
 ところが案内が無く、元々住吉神社だったところに、菅原神社が合祀されたのは想像できますが、その他は創建も由緒もわかりませんでした。住吉神社の御祭神は住吉大神と総称される底筒男命、中筒男命、表筒男命、菅原神社は言わずと知れた菅原道真公です。

鎮守の杜遠景 神社入口
社号標
「菅原神社・住吉神社」
参道の様子
入口の小さな狛犬。
年代不明ですが、奉納者が名のみ記載されているので、江戸時代と思われます。
小柄で上向きへちゃむくれ顔、平歯で口蓋は鼻の下で割れています。
尾は横広で太くピンと立ち、吽はウインクをしているようにも見えます。
やんちゃな悪戯坊主という感じの可愛い狛犬です。
境内入口 両部鳥居脇に変な木の塊がありました。
よくよく見ると木製の狛犬の成れの果て。
頭部はもう判別がつきません。
木製の物をどうして屋外に置いたのでしょうか?
文化11年(1814)生まれの、お肉のたっぷりとついた素朴な狛犬。
岩手県の狛犬を思い出します。
小顔で背中を丸めた上半身、お尻をドッカと降ろし、噴水のような尻尾を持っています。
阿吽が反対位置にいます。秋田としてはこの時期の建立は珍しいです。
(文化11年(1814)3月建立)
拝殿 流造本殿
境内右奥に建ち並ぶ、
金山比古神社、太平山、菅原大神、高岳山副川大神の各碑と稲荷神社、末社群
稲荷神社前の神狐