二田(ふただ)神社

潟上市天王二田(平成18年7月26日)

 この神社はJR男鹿線・上二田駅の北北西約800mに鎮座しています。
 ここは二田地区の礎を造った二田是雄・是儀父子を祀っています。
 二田是雄は16才で藩の開拓係・渡部斧松に師事し、開墾の技術を身に付けました。そして井川に農業用水を引いたり、天王村に新城川から20数キロに及ぶ灌漑用水路を引いたりして、江戸末期から明治初期にかけてこの地区の農業関係者に多大な恩恵を与えた人です。晩年はこの地に住み着き、新村を「二田村」と名付け、入植した新農民に自作田と小作田を半々ずつ与えたり、手厚く世話をし、新しい村作りに励みました。
 明治6年には村の経営は息子の是儀に任せられました。是儀は荒野に植林し、暴風対策や燃料材とし、泥でぬかる田に砂を入れるなど、更に環境を整えました。
その後は二人とも議員になったり、天王町長を務めるなど地域住民の生活向上や農業振興に力を注ぎました。

神社入口 社号標
境内の様子 社殿
庚申塔 太平山碑