諏訪神社

大仙市大曲上大町12-22(平成22年8月18日)

東経140度28分59.7秒、北緯39度27分17.55秒に鎮座。

 この神社は丸子川の南、305号線沿いに鎮座しています。周囲は旧大曲の市街地で住宅に取り囲まれていますが、大樹が聳える鎮守の杜が残された綺麗な神社でした。入口には木製の両部鳥居が立ち、拝殿前には万延元年生まれの品の良い秋田狛犬がいます。社殿は拝殿・幣殿・本殿共にコンクリート造りになっていました。境内周囲には庚申塔等の石碑が沢山見られ、境内奥には市無形民俗文化財指定になっている大綱引きの綱が置かれていました。

 御祭神:健御名方大神、八坂刀売大神、天照皇大神
 祭礼日:8月27日、特殊神事:綱引(2月15日)、梵天祭(2月26日)、御指棒入(9月14日)
 境内社:市神社
 由緒:縁起によると、創立は延暦20年で、坂上田村麻呂が蝦夷討伐の為大曲の古館に陣取って、真昼山の賊を平げた。将軍は戦勝を祝って古館にお宮をつくり、健御名方大神を祀った。これが諏訪神社である。
 その後720余年を経て、大永年中大曲城主前田又左衛門道信が古館に城をかまえ、神社を修理し、八坂刀売大神を合祀した。道信の二男前田薩摩守利信は数多くの戦功をあげたのは諏訪神社の加護によるものとして深く信仰した。利信の男又四郎は修験者となり、社務を掌った。としるされている。
 江戸時代初期、藩主佐竹義処は貞享2年古館に本陣を設けたため、神社は現在地に遷座した。元禄年中火災でことごとく古書、記録を焼失、享保11年の火災後本殿を横沢から譲りうけ移築した。天保14年5月、藩主崇敬の神社に列し、佐竹氏より懸額、燈籠木の寄進があり祭典には家老をつかわして代拝させた。
 明治6年郷社に列し、明治40年神饌幣帛料供進神社に指定せられ、昭和13年古町神明社を合併。
 昭和41年1月6日放火で焼失、同年10月再建奉賛会が結成され、浄財を募り、昭和44年8月25日遷宮した。
(「秋田県神社庁公式サイト」より)

社頭
入口に立つ両部鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
拝殿前、万延元年生まれの秋田狛犬
実に堂々とした、そして気品が感じられる良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(万延元年(1860)庚申7月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子
幣殿と本殿
末社 末社
青面金剛、庚申塔 庚申塔
庚申塔 摩利支天、馬頭観世音
湯殿山 宝物庫?市神社?
大綱引きの綱が境内奥に置かれていました。