八坂神社

大仙市清水沖郷天王40 (平成26年6月6日)

東経140度34分14.63秒、北緯39度30分52.31秒に鎮座。

この神社は、JR田沢湖線・鑓見内駅の東4km程の辺り、水田が広がる農村の長閑な風景の中に鎮座しております。

御祭神 須佐之男命

由緒
文武天皇御宇大宝3年6月15日祭礼沖郷牛頭天王天龍山祇園寺と号す。
永正7年4月2日梅沢殿より寺領300刈給うとあり、明治8年12月10日郷社となり、明治40年1月10日神饌幣帛料供進神社に指定されている。
秋田県神社庁公式サイト より。

湧き水の豊富な中仙町の中にあって、その代表的な「天王清水」をもつ八坂神社は、大宝3年(703)に京都八坂神社から分神し、沖ノ郷牛頭天王、またの名を大竜山祇園寺といったと伝えられています。古くは稲作の水源として鑓見内、四ツ屋、花館など、広い地域にまたがり、水を司る神、稲作の神として厚い信仰の対象となっていました。
明治8年(1875)に郷社となり、社殿は5間4面社の規模を誇っています。毎年1月16日は神社のお祭りで、明治の初めには県南各地から300本ものぼんでんや福俵が奉納されたといいます。先陣を争い押し合い、もみ合いの末奉納されるようすは圧巻そのもので、現在も15本ほどが奉納され、冬の風物詩となっています。
また、境内には神輿堂もあり、6月15日の夏祭りには神輿の渡行も行われていたと伝えられています。
境内由緒書き より

神社入口と一の鳥居

二の鳥居

天王清水に架かる神橋

拝殿

本殿覆屋


末社

天王清水には、絶滅危惧種の淡水魚・イバラトミヨが生息しているようです。

神橋より見る天王清水

本種はトゲウオ科に属し、イバラトミヨとも呼ばれる。新潟県以北の日本海側と青森県以北の太平洋側、北海道では主に太平洋側に分布している。さらに本種は広域に分布する淡水型、秋田県雄物川流域にのみ生息する雄物型、北海道東部の汽水域に生息する汽水型に分かれる。
トミヨ、イトヨ、ハリヨなどトゲウオの仲間は、いずれも背びれの前方に独立したトゲをもち、オスが産卵期には植物の破片で鳥の巣のような巣を作るのが特徴である。本種の背トゲは8-10本である。国内のトミヨ属には、本種以外にトミヨ、エゾトミヨ、ムサシトミヨ、ミナミトミヨが知られているが、これらの分類には様々な説があり、本種についても、別種とされていたトミヨと本種の淡水型が同種で、本種の汽水型、雄物型がそれぞれ別種となるとの研究結果もある。また、トミヨと本種が共存する水域では交雑も起こっている。
本種は冷水性の魚種で、湿原を流れる川の中下流や湖沼に生息するが、北海道と青森県を除く地域では生息場所は湧水地あるいはその流域に限定されている。小型の甲殻類やユスリカなどを食べている。産卵期は5-7月(北海道の事例)で、オス(※1)は川岸の水草の枝などに植物の繊維と粘液をからめた巣をつくり、雌を誘う独特の求愛行動(ジグザグダンス)を示す。巣に産みつけられた卵はオスによって保護され、7-10日ほどでふ化する。オスの保護は仔魚が巣を離れるまで続く。寿命は1年半、まれに2年生きるものもいる。環境省のレッドリスト(2013)では本種を含む“本州のトミヨ属淡水型”が「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されている。
大阪府立環境農林水産総合研究所 より

綺麗な水と餌があるせいでしょうか。鴨の番。