神明社

秋田市仁井田本町2-2(平成22年8月18日)

東経140度8分12.83秒、北緯39度40分36.66秒に鎮座。

 この神社は仁井田小学校の東約500mに鎮座しています。道路に面した参道入口には「村社神明社」と書かれた社号標と菅江真澄の道案内が立ち、靖国鳥居を潜ると慶応4年生まれの秋田狛犬にギョロッと睨まれます。境内周囲には約45年もかかって開通した仁井田堰が流れ、明るい草原の正面に拝殿と、力士達が睨みをきかす本殿が建立されています。社殿左側には神池があり、三吉大神碑は素朴な狛犬に護られています。

 御祭神:天照大神、豊受大神、猿田彦神、宮昆神、下筒之男命、中筒之男命、表筒之男命、梅津半右衛門憲忠、同 半右衛門忠国、同 半右衛門利忠、同 半右衛門忠宴
 祭礼日:6月8日
 由緒:当社は元和2年4月8日仁井田開発の為、佐竹家老梅津半右衛門憲忠開拓の神誓成就の礼として羽黒山湯殿山を勧請し、当地に一宇を建て湯殿山別当注蓮寺より舘岡満正を招聘して別当とし、当村の祈願所とする。
 承応3年甲辰12月7日の火災に類焼したが、別当持来の舞獅子古樹の杖があり、今尚現存す。
 文化戊辰5月8日新築落成する。
 天保5年正月悪漢弥五郎の社守宅に放火の厄に逢い社殿も共に灰燼に帰した。
 天保13年時の肝煎熊谷惣兵衛多額の献金と氏の奔走により、現存の壮厳な社殿を見るに到った。
 明治6年9月10日村社となる。
 明治43年5月合祀の許可により5月18日合祀の大祭を執行す。
 大正13年5月1日指定村社に列せらる。
(「秋田県神社庁公式サイト」より)

 元和2年(1616)に仁井田村開発の際、梅津半右衛門憲忠が開発成就の感謝のため、湯殿山、注連寺から館岡兵部満正を招き、別当とし、一村の祈願所としたことにはじまる。
 境内を流れている大用水路は梅津家4代が約45年かかって開通した仁井田堰である。この難事業の成功により、600町歩余の広大な仁井田の耕地がつくりだされた。…後略…。
(境内案内「ふるさと探訪」より)

参道入口に立つ一の鳥居
「村社神名社」社号標と菅江真澄の道案内
  
参道入口にいる慶応4年生まれの秋田狛犬
やや太めで筋肉が盛り上がった凛々しい方達です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(慶応4年(1868)建立)
参道の様子
境内入り口に架かる神橋 仁井田堰
境内入り口
境内の様子
拝殿
拝殿目抜き彫刻
拝殿木鼻・狛犬
本殿
本殿木鼻・狛犬
本殿四隅の組み物の上から睨みをきかしている力士達
ここの力士さん達は筋肉質でやせ気味、ちょっと怖い感じがします。
力士拡大写真はこちらで
境内社 二十三夜塔
庚申塔 七庚申塔
石碑 忠魂碑
大平山鎮座三吉大神
三吉大神を護るはじめっぽい狛犬
大分進化して鬣や尾がそれらしくなっていますが、前後の足が繋がっています。右側の狛犬は摩耗が激しく、もう表情が読み取れません。
狛犬の拡大写真はこちらで
神池
ご神木