三皇熊野神社里宮

秋田市牛島東2 (平成18年7月27日)

かってはお寺であったようです。如意輪観音が安置され、伝応山熊野権現と称して久保田三十三観音霊場の七番札所となった。菅江真澄の「勝地臨毫」では、如意輪観音は牛島村に不幸あれば毎夜メロメロ泣き歩くので「メロリ観音」と呼ばれたとある。明治の神仏分離で仏像類は近くの寶袋院(曹洞宗)に移され、明治44年に熊野社は三皇神社に合祀され、現在も当時はお堂であったように本殿はないのが特徴である。この神仏分離の時、観音様と一緒に狛犬も移されたらしい、残念!。

社号標と神社入り口。

昭和55年に改築された社殿。

三光大神として、『日・月・星』を祀る神社といわれており、祭神を総称し、三皇熊野大神(さんこうくまののおおかみ)という。神紋の三つの輪は、三光大神としての、『日・月・星』の三つの光を現すという。複雑な合祀の歴史があったのでしょう。