彌高(いやたか)神社

秋田市千秋公園1-16(平成18年7月25日)

 この神社は久保田城跡・現千秋公園内に鎮座しています。江戸時代の秋田を代表する文化人である、平田篤胤と佐藤信淵を祀る神社です。
 明治14年、秋田市八橋に平田神社を創建し、平田篤胤大人命を祀ったのが始まりです。明治42年に経世家・佐藤信淵をも祀り「彌高神社」として創建され、大正5年現在地に遷座しました。社名は9代藩主・義和の「仰之弥高」から名付けられたようです。平田篤胤は本居宣長、 賀茂真淵、荷田春満等と共に国学の四大人といわれています。その博学多才ぶりは古史・各宗教・易学・暦学・医学・文学・兵学・蘭学など広範囲にわたり、呵妄書・古史正文・古史徴・霊能真柱などの著述があります。けれどその思想は、封建制度を維持する江戸幕府にとって危険なものと見なされ、幕府から 「著述差し止め・国許退去」の命令が下され秋田へ帰されてしまいました。
 現社殿は、元久保田城内にあった佐竹氏の氏神「正八幡社」の社殿で、拝殿本殿共に文政2年(1819)の建造です。

社号標 神社入口
荘厳な拝殿 木の間から垣間見える本殿の屋根
拝殿の木鼻狛犬
千秋公園内の日本庭園
和風の噴水と華麗な蓮の花
久保田城のお濠と、淡紅色の花を咲かせる大賀ハス