秋田市下新城中野字街道端西233-55(平成18年7月26日)
この神社は特養老人ホーム海松園奥に鎮座しています。
大きな拝殿に精緻な彫刻が施され、その奥にはすっきりした本殿が建っていました。
御祭神の蛭子神は、伊邪那岐命と伊邪那美命の間に生まれた第一子ですが、発育が悪く、3才になっても歩けなかったために、両神により葦船に乗せられ海に流されてしまった、といわれています。
その神が何時の頃からか、海の神として豊漁や航海安全、交易などに霊験ありとされ、のちに七福神の恵比寿神と同化され、市場の神、商売繁盛の福神として大衆的な信仰を集めるようになり、それが農業神にも拡大し、今日では商工農業などあらゆる産業繁栄の守護神とされています。特に蛭子(恵比寿)神が全国的に広まった理由としては、人形操りを特技とする傀儡師集団が芝居や演劇の一座と同じように各地を巡り歩き、恵比寿神の神徳を大いに宣伝した効果が大きいといわれています。
立派な拝殿、お寺の本堂のような造りです。 | 本殿 |
拝殿の挙鼻は波の上の黒龍でした、細かい彫りです。 | |
木鼻は狛犬の上半身。鱗状の毛並みまで彫ってあるのは初めてです。 | |
同じく木鼻の龍。これも細かい彫りで良くできています。 | |
境内右奥の、境内社でしょうか、奥社でしょうか、それとも修行場だったのでしょうか。 | |