牟呂八幡社

豊橋市牟呂町郷社1(平成20年3月30日)

東経137度22分7.84秒、北緯34度45分8.66秒に鎮座。

 この神社は豊橋駅の西南西約1.3kmに鎮座しています。境内前の旧参道は一般道となっており、この道沿いに境外社が3社祀られています。社号標には「正一位 牟呂八幡社」とあり、入口の明神鳥居の先には真っ直ぐ正面に立派な拝殿が望めます。この時間あいにくの雨模様となってしまいましたが、拝殿縁先では結婚式を挙げたばかりなのでしょうか、若い新郎新婦がプロの写真家に記念写真を撮って貰っている最中でした。初々しくてとてもお似合いのカップルでした。
 境内・社殿は綺麗に整備され、満開の桜が咲く境内にはあちこちに境内社が点在し、鎮守の杜も豊かで素敵な神社でした。

 御祭神:品陀和氣命、息長帯姫命
 例祭日:4月第二日曜日(神事相撲)
 境内社:稲荷神社、牟呂御霊社、天満宮、水神社、伊雑社他 境外社:淡嶋神社、秋葉神社、市杵嶋神社
 由緒:白鳳元年(673)の創立と伝えられ、三河国内神名帳に従五位上牟留天神とあります。文治2年佐佐木氏の知行所となり社頭を営繕されました。貞応元年(1222)鎌倉将軍の命により相州鶴岡八幡宮を摸して三方大門三ッ池を堀、市杵島社、若宮社、武内社を勧請しました。古来城主の崇敬が篤く天文年間(1532〜1553)に田原城主戸田氏を始め今川氏池田氏など社殿を造営し慶長6年(1601)徳川家康から朱印領を寄進安堵され明治維新に至りました。元治2年(1865)朝廷より正一位を授与され明治維新後は郷社に列しました。
 また、江戸時代末期・慶応3年(1867)牟呂八幡社にお伊勢さんのお札が降り、全国に広がる社会現象となった「ええじゃないか」が始まったとされており、最近その記念日にお札を復活させたそうです。

境内前の旧参道は
一般道となっています。
この道沿いに境外社が3社祀られています。
境外社:淡嶋神社
境外社:秋葉神社 境外社:市杵嶋神社
社号標
「正一位 牟呂八幡社」
神社入口
拝殿前、大正7年生まれの狛犬
岐阜、三重辺りで時々見かけた狛犬ですが、岡崎現代型確立前の岡崎狛犬の一つの流れなのでしょうか?首が長く、口蓋が線書きされ長い鋸歯や牙が目立ちます。鬣や尾は装飾的で体中に瘤があり、女性的な体つきの中に力強さを表現しています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正7年(1918)2月吉日建立)
拝殿
拝殿の木鼻は元気の良い龍です。
本殿
境内社:稲荷神社の入口と稲荷鳥居・社殿
境内社二社 境内社:牟呂御霊社
境内社:天満宮 境内社:水神社
境内社:伊雑社 神楽殿
境内に咲く垂れ桜