八所神社

豊橋市大村町横走155(平成20年3月30日)

東経137度24分21.73秒、北緯34度47分9.24秒に鎮座。

 この神社は豊川の中州に鎮座しています。普段は静かな神社も、この日は祭礼日とあって、沢山の人出で賑わっていました。そんな中、初めて拝見した「笹踊り」は、三人の若者が大太鼓や小太鼓を打ち鳴らし、跳んだり跳ねたりしながらの長時間の舞いで、さぞや疲れるだろうな…という思いではありましたが、見ているだけの私達は舞いに合わせて気持ちの高揚を覚えました。残念ながら私達は、この日の内に東京に帰り着かなければならないので「笹踊り」だけしか拝見できませんでしたが、出来れば「浦安の舞」など、最後まで拝見したい祭礼でした。

 御祭神:天之忍穂耳命、天之穂日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野久須毘命、多紀理毘賣命、市寸島比賣命、多岐都比賣命、大村村主
 例祭日:3月第四土・日曜日、10月18日・新嘗祭
 境内社:御霊神社  末社:境内・白山社、今八所社、御鍬社、三峯社 境外・光道神社、金山神社
 由緒:大宝元年(701)大村神社として創建されましたが、天文8年(1539)大津波により流失してしまいました。天文20年(1551)八王子社として再興され、明治5年(1872)八所社と改称、同17年(1884)八所神社と改称されました。

社号標 神社入口
入口脇の境内社 参道の様子
拝殿前、大正7年生まれの岡崎狛犬
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(大正7年(1918)3月建立)
大きく立派な拝殿
拝殿内の様子
これから祭礼に使われる
神輿・獅子頭が置かれています。
拝殿唐破風上の鬼瓦
拝殿屋根上のブーたれた飛び狛ちゃん
流れ造りの本殿
本殿縁脇にいる木製神殿狛犬
白木で目にだけ黒い着色が施してあります。本物のワンコの様な垂れ耳で、まん丸目の穏やかな顔つきの狛犬です。肩にまで掛かった鬣や尾は、緩い曲線でカールし、とても素敵です。なだらかで均整の取れた体つきの女性的な狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内社:御霊神社、入口と社殿
境内社:今八所社、白山社 ご神木


例祭・下郷の風祭に奉納される笹踊り
一行は午前中に金山神社で最初に舞い、その後踊り手の自宅3箇所を挟みつつ、光道神社、柴屋神社と回つて、最後に八所神社に帰り着きます。ここでまず境内社の今八王子神社、白山神社の前で一踊りして、午前中の踊りは終了です。
 午後は神社入口より本殿に向かい踊り進み、神社境内の御霊神社に奉納された後、八所神社境内に入ります。その後本殿内で神事が終わり次第獅子舞が始まり、獅子は境内内の観客を大きな体で包みこみ暴れまわります。獅子舞が暴れまわる中、神主、神輿、巫女、笹踊りの一行は神社鳥居外にある神社へ行き、そこで、稚児の舞、浦安の舞、笹踊りが舞われ、最後の笹踊りが終わった後にまた獅子舞が行われ、終了となります。
笹踊りは、豊川に沿った東三河の蒲郡市、宝飯郡御津町・小坂井町、豊橋市、豊川市(含旧宝飯郡一宮町)、新城市等約19カ所で奉納されていますが、笹踊りが行われている多くの神社が、天王社か素盞嗚神社で、笹は、周りにいる囃子方が持っており、笹踊りの3人は大太鼓1人・小太鼓2人が、顔又は笠に赤い布を垂らし囃子方の歌に合わせて踊ります。何故この地域にだけ受け継がれてきたのかは不明のようです。(「祭りの後で」「そうだら国へ酔うこそ」参照)
私達は午後に参拝したため、ちょうど御霊神社への奉納舞いを拝見することが出来ました。
まず氏子代表さん達がしめやかに登場してきました。 次に顔や笠に赤い布を垂らした笹踊りの大太鼓1人・小太鼓2人が跳んだり跳ねたりしながらの登場です。
参道を真っ直ぐ進み、拝殿の前から左に折れ、御霊神社へと向かいます。 御霊神社内では随分時間を掛けて笹踊りを奉納していました。
浦安の舞を舞う巫女さんはまだ参集所内で出番待ちをしていました。 桶に入れられた丸餅
後で蒔かれるのでしょうか?