吉浜神明社

高浜市芳川町2-1-6(平成21年11月23日)

東経136度59分18.05秒、北緯34度56分15.88秒に鎮座。

 この神社は名鉄三河線・吉浜駅の南西約800mに鎮座しています。市街地より大分高いところに境内が作られているので、この社への参拝路は三河線を陸橋で渡ります。入口への途中には二匹の巨龍がいて吃驚しました。
 「村社神明神社」と書かれた社号標が立つ境内入口から正面に横に広がった拝殿が見え、拝殿両脇に伸びた塀の両側には左右の脇殿が建ち、拝殿後ろに幣殿、本殿と続きます。社殿左右にはきちんと社名が書かれた沢山の境内社も祀られ、一番右側の境内社には可愛い瓦材の狛犬が奉納されています。
 明るく清々しく、綺麗に整備された神社でした。

 御祭神:天照大神
 祭礼日:1月1日・歳旦祭、4月第二日曜日・祈念祭・招魂祭、10月第二日曜日・例祭、11月・七五三、11月第二日曜日・新嘗祭、12月31日・除夜祭
 境内社:山神社、稲荷社、中吉新田弁天社、流作新田弁天社、御鍬社、琴平社、津島社、秋葉社
 由緒:弘仁年中(810〜824)に伊勢より御分霊を勧請し、現在の吉浜町の南屋敷に「太神宮」を創建しました。万治元年(1658)に火災に遭い、社殿が焼失。その時に火中から御神体が飛び出して風に飛ばされ、松の枝に掛かりました。これを神の啓示と考え、松のあった現在地に移転し再建されています。
 万治2年(1659)から伝承される市無形文化財の神事「射放弓」が有名です。射放弓(しゃほうきゅう)とは、再建に奔走した吉見喜左衛門がそれまでの祭りではなく、「弓二張りと馬三頭で祭りを行え」と言い、令書を書いて町民に始めさせたことが起源となりました。
 2009年はこの地に遷座されてからちょうど350年。今年の例祭には盛大に「350年記念大祭」が執り行われたようです。

社頭 社号標
「村社神明神社」
参道・境内の様子
拝殿前、平成元年生まれの岡崎狛犬
(平成元年(1989)12月吉日建立)
拝殿
右脇殿 左脇殿
幣殿
本殿
境内社:山神社
境内社:稲荷社
境内社:中吉新田弁天社、流作新田弁天社
境内社:御鍬社、琴平社、津島社
境内社:秋葉社
境内社
社名不明の境内社入口にいる大正3年生まれの狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正3年(1914)1月建立)
社名不明の境内社社殿前にいる明治38年生まれの瓦材狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治38年(1905)8月建立)
宝物庫? 神楽殿
御神木
神社入口右側にいる二匹の龍
瓦材で作られた「蛇抜け伝説」モニュメント