酒人神社

岡崎市島坂町酒人木ノ元328(平成21年11月23日)

東経137度6分41.61秒、北緯34度56分7.95秒に鎮座。

 この神社は西岡崎駅の南西約2km、安城市との境界近くに鎮座しています。参道入口には大きな灯籠が建ち、社号標には「郷社式内酒人神社」の文字が見え、「美酒発祥地」の碑もあります。鳥居を潜ると正面に拝所・社殿が建ち、境内には砂利が敷き詰められ、とても綺麗に整備された感があります。

 御祭神:酒人親王
 祭礼日:10月第一土曜日
 境内社:稲荷社
 由緒:この社は、食物の神様と酒人親王が祀られています。
 酒人親王は6世紀ころ中国から鍛冶や織物、大工、酒づくりの技術を持って日本に帰化した阿知使主の子孫で、朝廷の支配力が全国に及ぶようになった時期に、この地に移り住み、我が国で初めて清酒を醸造したといわれています。当地が「坂人(さかと)」と呼ばれているのも、このことに由来していると思われます。

 創建は不詳ですが、別名酒人天神・三本木の宮とも呼ばれていました。社伝によると貞観年中(859〜877)に宇津左衛門によって、清酒の祖神として祀られたと伝えられています。
 明治5年9月18日郷社に列格し、同40年10月26日神饌幣帛料供進社に指定されています。
(「延喜式内神社」参照)

社頭
社号標「郷社式内酒人神社」 「美酒発祥地」碑
境内の様子
社殿前、昭和3年生まれの岡崎狛犬
(昭和3年(1928)10月建立)
拝所と社殿
伊勢両宮遥拝所 境内社
御神木