高宮神社

知多郡南知多町内海高平井26(平成21年11月21日)

東経136度52分35.36秒、北緯34度44分2.89秒に鎮座。

 この神社は内海小学校の南東約300m、247号線に面して鎮座しています。
 入口前には広いスペースがあり、社号標脇の鳥居を潜るとずっと石段が続きます。一旦平坦地に出ると左側に秋葉社入口が有り、秋葉社と境内社、仏堂等が祀られていました。平坦地の最奥に二の鳥居が建ち、ここから又長い石段となり、合計約200段ほどの石段を登り切ると境内となります。
 境内入口手前には文政12年生まれの浪速狛犬がいて石段登りの疲れを吹き飛ばしてくれます。境内はそれほど広くはありませんが、屋根だけの回廊のような拝所の後ろに一間社流造りの本殿が建立され、何とここにも可愛い瓦材の狛犬が居ました。その他境内にも末社が二社祀られています。
 境内からは内海川両脇の旧家群と、内海港の風景を一望することができ、疲れますが気持ちの良い参拝ができます。

 この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は不明ですが、神宮寺であった宝積院の「ひかえ書き」に次のような逸話が残っています。
 内海高宮神社の由緒
永禄5年3月4日夜、宝積院開基の春岳和尚と村人久兵衛が不思議な夢のお告げをうけた。寺の裏山に明星2星があらわれて「われ北斗神なり、ここに一軒の寺を建立してくれ」。両人揃って裏山へ登ってみれば不思議なことに白紙のお札が降っていた。それを寺へ安置して上へ願い済みのうえ、久兵衛が願主となり社を建立した。そして高野御前と唱え奉る。96年後明暦4年春にまた住職が夢のお告げを受け、それに従い種池を掃除して改めみた処、土中から蛭子様と大黒様の姿石が現れたので、高野御前の社へ納めた。(現高宮大神)
 例祭日は4月第一日曜日です。

社頭
社号標
「村社高宮神社」
入口の神明鳥居
石段の参道
参道途中、平坦地の左側に祀られる秋葉社入口
秋葉社拝殿と本殿
境内社 仏堂
参道は又、ここから長い石段となり、境内へと続きます。
境内入口手前にいる文政12年生まれの浪速狛犬
如何にも浪速!という感じの堂々とした狛犬ですが、剥落が始まっています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政12年(1829)正月吉日建立)
境内の様子
拝所
本殿
 
本殿縁にいる瓦材狛犬
とても変わった狛犬で、可愛く面白いのですが、吽の尾が欠けているのが残念です。縦置きです。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内社:
国常立社、山神社、立符社、津島社
境内社:
御鍬社、神明社
境内から見る内海の町並みと港の様子