野間神社

知多郡美浜町上野間高川16(平成21年11月21日)

東経136度52分0.55秒、北緯34度48分25秒に鎮座。

 この神社は247号線上野間信号から西に入り初めての角を左に曲がると約130m程で右に鎮座しています。
 境内は小丘の中腹にあり、こんもりと茂った大きな杜の中に神社の入口が見えます。入口には灯篭、社号標、鳥居が建立され、狛犬も置かれています。鳥居を潜ると参道は石段となり、其の途中にはシイの古木が逞しい姿を見せています。
 境内は広々と明るく、中央奥に神明鳥居と入母屋造りの拝殿、左側に境内社が見え、拝殿奥には覆い屋で保護された柿葺きの本殿が建立されています。
 それほど規模の大きな神社ではありませんが、境内、社殿などが綺麗に整備・清掃され、旧郷社らしく清々しい雰囲気が漂う、心の落ち着くことのできる神社でした。

 御祭神:宇麻志麻遲命
 祭礼日:3月最終土・日曜日・例祭、大晦日〜元旦・裸祭
 境内社:多賀神社、八幡神社、津島神社
 由緒:由緒不詳。伝承では天平寶字年間(757〜765)創立となっています。古来からこの地で祀られていた祖神を祀った八箇村の産土神で、その後社を建て一庄の総社となりました。
 明治5年、郷社に列しています。
(非常に読み取りにくい由緒書きからの抜粋ですので、もしかしたら、間違いがあるかも知れません。)
 この社の祭礼は元禄年間(1688〜1703)に始まったといわれています。山車の練り歩き、獅子舞、祭り囃子、絡繰り人形と続き、その中でも圧巻は社まで続く100m近い坂の上げ下ろしで、上げる時は山車の引き綱以外にもう1本綱を山車に巻き付け休み休みの曳き上げをし、下ろす時は直径10cm位の太い綱を山車にくくりつけ一方を土管に巻き付け徐々に緩めて下ろすのだそうです。桜の花が満開の中に繰り広げられる祭礼の模様は、鮮やかで幻想的な雰囲気が充ち満ちているそうです。
 大晦日〜元旦にかけて行われる裸祭は祭というより一年の門出にふさわしい人生の儀礼とも言うべき正月行事で、元旦深夜に42才の厄年の男の身代わりに、青年たちが体を海水で浄め、7つの神社仏閣を詣った後、野間神社で篝火を囲み夜明けまで、伊勢音頭を歌い続けるのだそうです。いくら祭礼とはいえ厳冬の真夜中、信仰心が厚くなければできない行事ですね、脱帽。

「由緒書き」拡大写真はこちらで

社頭
入口の神明鳥居 社号標
「郷社野間神社」
入口にいる大正13年生まれの初期岡崎現代型狛犬
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(大正13年(1924)4月建立)
石段参道の様子
石段参道途中、左側に聳える巨樹・シイ
境内入口
広々と明るい境内の様子
拝殿前の神明鳥居と入母屋造りの拝殿
本殿 覆い屋と本殿
本殿木鼻・狛犬
 
境内社:多賀神社 境内社:八幡神社
境内社:津島神社