日吉山王社

知立市八橋町寺内61-1(平成21年11月22日)

東経137度4分41.86秒、北緯35度0分12.57秒に鎮座。

 この神社は名鉄三河線・三河八橋駅の南西約500mに鎮座しています。平安時代の歌人・在原業平の伝説で有名な無量寿寺西に隣接しており、無量寿寺には伝説に由来する業平竹やヒトモトススキなどが植えてあり、又、八橋かきつばた園には3万本のカキツバタが植えられているといわれ、花の時節にはさぞかし壮観だろうと思われます。このカキツバタは知立市の市花でもあり、愛知県の県花ともなっています。
 入口には「邨社日吉神社」の社号標が建っていますが、神社庁への届けは「日吉山王社」となっていますので、私達はそちらを正式名称と考えました。
 参道から境内は非常に綺麗に整備され、整えられています。拝殿前には岡崎狛犬がいますが、吽は子狛が親の前脚を両手で持ち上げている珍しい意匠です。拝殿は入母屋造り、本殿は流造で建立されています。その他多数の境内社が合社の形で祀られていました。

 御祭神:大山咋尊
 祭礼日:5月15日により近い日曜日(5月の第2又は第3日曜日)
 境内社:八坂神社、八朔社、神明社、白山社、春埜山、秋葉山、八幡社、明神社、山の神、弁財天、天神社
 由緒:創立は慶雲元年(704)、神宮寺である無量寿寺の開祖、密園法師が寺創建に際し、守護神として境内に勧請安置されたと言われています。以来、無量寿寺の住職が累代奉仕、社務所の右にある合社の左の旗立ての石の支柱に「慶應3年(1867)八橋山朴仙(無量寿寺第八世和尚の名)」とあります。
 明治元年(1868)神仏分離令により境内に境界を設け、町内の氏子が氏神としてお祀りしてきて、現在に至りました。
 代々、全住民輪番で毎夜御灯明を灯し続けているそうです。
 境内には、芭蕉の「かきつばた 我に発句のおもひ有り」の古い句碑や、荻生徂徠の弟子が在原業平の逸話を書き付けた亀甲碑(八橋古碑)があります。

「八橋かきつばた園・境内案内図」はこちら

社頭
台輪鳥居 社号標
「邨社日吉神社」
参道の様子
境内の様子
拝殿前、大正10年生まれの岡崎狛犬
余り好きな狛犬ではありませんが、吽は子狛が親の前脚を両手で持ち上げている珍しい意匠です。
(大正10年(1921)3月建立)
入母屋造りの拝殿 拝殿に架かる額
「日吉山王社」
流造りの本殿
境内社:八坂神社、八朔社、神明社
屋根の上の飛び狛さん
 
境内社:
白山社、春埜山、秋葉山、八幡社、明神社、山の神、弁財天、天神社
芭蕉連句碑
八橋古碑(亀甲碑)