不乗森(のらずのもり)神社

安城市里町森38(平成21年11月22日)

東経137度5分28.02秒、北緯34度59分44.65秒に鎮座。

 この神社は12号線・里町森信号から東に入り道なりに約400m、里町信号を左折すると100m程で左側に鎮座しています。
 入口には社号標が立ち、鳥居を二回潜ると境内となります。境内中央には神楽殿とも見える開放的な拝殿が建ち、回り込むと回廊と幣拝殿が有り、幣拝殿前には「由緒と意義」が書かれた金の幣を持つ神猿像が飾られ、回廊の隙間から重厚な神明造りの本殿が見えます。社殿左には神明社、山神社、社殿右には津島社、稲荷神社、東日吉社、秋葉社、厳島社が祀られていました。
 その他境内には御釜や三猿像があり、今時珍しい御神田も残されていました。
 社名の由来は、古来より鎌倉街道を往来する人々が社頭通行にあたり、馬に乗った者は下馬して旅の安全を祈願して通行したので「のらずのもり」といわれてきたそうですが、今も人々の崇敬の気持ちが心地よく伝わってくる素晴らしい神社でした。

 御祭神:大山咋神
 祭礼日:1月1日・元旦祭、1月5日・交通安全祈願祭、1月・日待祭、3月9日・祈年祭、3月9日・湯立神事、4月・氏子総代奉告祭、日吉山王講祈願祭、5月・御田植祭、6月・社口社祭、7月・津島社祭、稲荷社祭、神明社祭、9月・秋葉社祭、厳島社祭、10月8日・例祭前夜祭、10月9日・例祭、10月・月待祭、11月・山神社祭、七五三詣り、12月9日・新嘗祭、12月31日・大祓式・除夜祭・厄払祈願祭、毎月9日・月次祭
 境内社:神明社、山神社、津島社、稲荷神社、東日吉社、秋葉社、厳島社  境外社:社口社、東山秋葉社
 由緒:創立年代は、第六十三代冷泉天皇の御代(968)近江国坂本村(滋賀県大津市坂本町)鎮座の日吉大社東本宮の御祭神・大山咋命の分霊を勧請して奉斎したと伝えられる古社です。当時社頭は旧鎌倉街道沿い「野路の宿」(現知立市八ッ橋町)と共に「宮橋の里」と称する駅次の所在地で、古来より街道を往来する人々は、この社の前を通るときには必ず馬から下りて歩いて通ったと伝えられるところから「のらずの森」といわれ、社名を「駄野森山王宮」と称していましたが、明治維新に際し、現社名に改称しました。

社号標 社頭
入口の一の台輪鳥居
参道の様子
境内入口
境内入口にいる昭和2年生まれの岡崎現代型狛犬
(昭和2年(1927)3月建立)
二の台輪鳥居
境内の様子
拝殿前にいる昭和30年生まれの招魂社系狛犬
(昭和30年(1955)1月建立)
拝殿
幣拝殿と回廊
幣拝殿
幣拝殿前にいる神猿
 
神明造りの本殿
境内社:神明社 境内社:山神社
境内社:稲荷神社、津島社入口の鳥居
境内社:津島社 境内社:稲荷神社
境内社:東日吉社
境内社:秋葉社 境内社:厳島社
御釜 三猿像
御神木
御神田
絵馬?